和光市駅前かわはら内視鏡・消化器内科クリニック

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【専門医が解説◎お腹の張りが続いている状態は危険?】

【お腹の張りが続いている状態は危険?】


目次


■そもそもお腹の張りとは?

■お腹の張りが続いている状態は本当に危険なの?

■考えられる主な原因と関連する病気

■自宅でできる改善策と生活習慣の見直し

■お腹の張りのよくある質問

■ご予約はこちらから

「最近ずっとお腹が張っている気がする」「何日も膨らんだままでスッキリしない」そんな違和感が続くと、不安になりますよね。単なる食べすぎならよいのですが、何日も続くと「もしかして何かの病気では?」と心配になると患者さんからしばしば伺います。


結論から言えば、多くの場合は一時的な消化機能の低下やガスの増加が原因であり、過度に恐れる必要はありません。しかしながら、症状の出方や持続期間によっては、注意すべき病気が隠れている可能性もあります。つまり大切なのは「すぐに不安になること」ではなく、「正しく見極めること」なのです。




■そもそもお腹の張りとは?

お腹の張りは、医学的には「腹部膨満感」と呼ばれます。これは、実際に腹部が膨らんでいる場合もあれば、感覚的に圧迫感や重苦しさを感じているだけの場合もあります。多くの場合、その正体は腸内にたまったガスや便です。


私たちの腸内では、食べ物が消化される過程で常にガスが発生しています。本来であれば、そのガスは自然に排出されます。しかし、腸の動きが鈍くなったり、ストレスの影響で自律神経が乱れたりすると、ガスがスムーズに外へ出ず、腸内にたまってしまいます。その結果、腸がふくらみ、お腹の張りとして感じられるのです。


また、便秘も大きな原因のひとつです。腸内に便が長時間とどまると、水分が吸収されて硬くなり、さらに排出しにくくなります。これにより腸の中でガスが増え、膨満感が強くなるのです。つまり、お腹の張りは体からのサインであり、腸の働きが少し弱っていることを知らせてくれているのかもしれません。




■お腹の張りが続いている状態は本当に危険なの?

お腹の張りが数時間から数日で自然に改善する場合は、基本的に大きな問題ではありません。例えば、食べすぎや飲みすぎ、脂っこい食事、炭酸飲料の摂取などが原因であれば、時間の経過とともに解消されることがほとんどです。


しかし、問題は「長期間続く場合」です。一週間以上膨満感が続く、もしくは日ごとに悪化していると感じる場合には注意が必要です。特に、強い腹痛や発熱、吐き気、体重減少、血便などを伴う場合は、単なるガスの問題ではない可能性があります。


重要なのは、「張っているだけ」なのか、「他の異常を伴っているか」という点です。痛みが強く、お腹が硬くなっている場合や、横になっても楽にならない場合は、腸閉塞などの緊急性のある病気の可能性も否定できません。自分の症状を客観的に観察し、少しでも不安を感じたら医療機関へ相談することが安心につながります。




■考えられる主な原因と関連する病気

①便秘症(慢性便秘)

腹部膨満感のもっとも一般的な原因は慢性便秘です。便が腸内に長時間とどまることで発酵が進み、ガスが増加します。その結果、腸が拡張して張りや不快感が生じます。特に水分摂取不足、食物繊維不足、運動不足が続くと慢性化しやすくなります。


慢性便秘では、排便回数の減少だけでなく、残便感や硬便、排便時の強い力みが見られます。軽度であれば生活習慣の改善で改善しますが、長期間続く場合は大腸の検査が必要になることもあります。


②過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群は、検査で明らかな異常が見つからないにもかかわらず、腹痛や膨満感、下痢や便秘を繰り返す疾患です。ストレスや自律神経の乱れが大きく関与しています。


特徴的なのは、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す点です。特に緊張する場面で悪化する傾向があります。命に関わる病気ではありませんが、生活の質に大きな影響を与えるため、専門的な治療やストレス管理が重要になります。


②腸閉塞(イレウス)

腸閉塞は、腸の内容物が何らかの原因で通過できなくなる状態です。腹部膨満感に加え、強い腹痛や吐き気、嘔吐を伴うことが多く、緊急性の高い疾患です。


過去の腹部手術歴がある人は腸の癒着が原因となることがあります。また、腫瘍や炎症によって腸管が狭くなることでも発症します。お腹が急激に張り、排便や排ガスが止まった場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。


③大腸がん

腹部膨満感が長期間続き、体重減少や血便、便の形状変化を伴う場合には、大腸がんの可能性も考慮しなければなりません。特に中高年以降では注意が必要です。


大腸がんは初期段階では自覚症状が乏しいことが多く、膨満感が最初のサインになることもあります。早期発見できれば治療成績は良好です。そのため、持続的な症状がある場合には内視鏡検査を受けることが推奨されます。


④胃がん・消化器の悪性腫瘍

胃の働きが低下すると食物が停滞し、胃の膨張感として感じられることがあります。食欲低下や早期満腹感を伴う場合には注意が必要です。


悪性腫瘍は頻度としては高くありませんが、体重減少や貧血症状がある場合は検査を受けることが重要です。自己判断で様子を見続けることは避けましょう。


⑤肝疾患・腹水

肝臓の機能が低下すると、腹腔内に液体がたまる「腹水」が生じることがあります。この場合、ガスではなく液体によって腹部が膨らみます。お腹が全体的に張り、むくみや黄疸を伴うことがあります。慢性的な肝炎や肝硬変が背景にあることが多く、早期診断が重要です。


⑥卵巣腫瘍・婦人科疾患(女性の場合)

女性においては、卵巣の腫れや腫瘍が原因で腹部が膨らむことがあります。初期には痛みが少なく、単なる膨満感として感じられることもあります。急にお腹周りが大きくなった、月経不順がある、下腹部に違和感がある場合は婦人科での検査が必要です。





■自宅でできる改善策と生活習慣の見直し

お腹の張りが軽度であれば、生活習慣の改善によって症状が和らぐことが多いです。まず大切なのは、ゆっくりよく噛んで食べることです。早食いは空気を多く飲み込む原因となり、ガスが増えるきっかけになります。


また、食物繊維は腸内環境を整えるうえで重要ですが、急に大量に摂取すると逆にガスが増えることがあります。適量を意識し、水分も十分にとることが大切です。さらに、軽い運動は腸の動きを活発にします。散歩やストレッチを習慣にすると、自然なお通じが期待できます。


ストレス管理も忘れてはいけません。自律神経の乱れは腸の働きに直結します。十分な睡眠とリラックスできる時間を確保することで、腸内環境は徐々に整っていきます。




■お腹の張りのよくある質問

Q1. 朝だけお腹が張るのはなぜですか?

朝にだけ強い膨満感を感じる方は少なくありません。これは夜間の体の状態と深く関係しています。睡眠中は副交感神経が優位になり、体は休息モードに入りますが、腸の動き自体は日中ほど活発ではありません。そのため、前日の食事で発生したガスや便が腸内にとどまりやすくなります。


さらに、横になっている姿勢では腸の内容物が均等に広がり、ガスが上部に移動しやすくなることもあります。これが起床時の張り感につながるのです。多くの場合、朝食を摂ることで胃結腸反射が起こり、腸が刺激されて排便が促されます。軽いストレッチやコップ一杯の水も効果的です。もし朝の張りが日中も続き、強い痛みを伴う場合は別の原因が隠れている可能性があるため、注意が必要です。


Q2. 姿勢はお腹の張りに本当に関係しますか?

はい、姿勢は想像以上に腸の働きに影響します。長時間のデスクワークやスマートフォン操作で前かがみの姿勢が続くと、腹部が圧迫され、腸のぜん動運動が妨げられることがあります。また、猫背の姿勢では横隔膜の動きが制限され、深い呼吸がしづらくなります。


呼吸が浅くなると自律神経のバランスが乱れ、腸の動きも低下します。その結果、ガスが滞留しやすくなり、膨満感が慢性化することがあります。理想的なのは、背筋を伸ばし、骨盤を立てる姿勢を意識することです。1時間に一度は立ち上がり、軽く体を伸ばすだけでも腸の血流が改善されます。姿勢改善は簡単なようでいて、継続が重要なポイントです。


Q3. サプリメントや整腸剤はどのくらい効果がありますか?

乳酸菌やビフィズス菌を含むサプリメントは、腸内環境を整える目的で広く利用されています。これらは腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑える働きがあります。ただし、即効性があるわけではなく、効果を感じるまでに数週間かかることが一般的です。


また、人によって腸内細菌のバランスは異なるため、ある人に効果があっても別の人にはあまり変化が見られない場合もあります。整腸剤を試す場合は、最低でも2週間から1か月程度は継続することが推奨されます。なお、腹痛や発熱を伴う場合は自己判断でサプリメントに頼るのではなく、医師の診察を受けることが大切です。


Q4. 食べ物の種類によって張りやすさは変わりますか?

はい、大きく変わります。特に発酵しやすい糖質を多く含む食品は、腸内でガスを発生しやすい傾向があります。豆類、玉ねぎ、キャベツ、小麦製品などは人によって膨満感を強めることがあります。


また、早食いやよく噛まずに飲み込む習慣は、空気を一緒に飲み込む原因になります。これを「呑気症」と呼びます。無意識のうちに空気を多く飲み込むことで、ガスが増えてしまうのです。


Q5. 運動不足はどの程度影響しますか?

腸は筋肉でできており、体を動かすことで刺激を受けます。運動不足になると血流が低下し、腸のぜん動運動も弱まります。その結果、便やガスが滞留しやすくなり、慢性的な膨満感につながります。


特別な運動をする必要はありません。1日20分程度のウォーキングや軽い体操でも十分効果があります。特に食後30分ほどしてからの軽い散歩は、消化を助ける働きがあります。逆に、激しすぎる運動は一時的に腸の血流を減らすことがあるため、無理のない範囲で続けることが大切です。




■ご予約はこちらから

当院では、お腹の張りが異常に続いていて不安な方にもしっかりと診察と検査を行います。場合によっては、内視鏡検査のご提案もいたします。まずは、外来へご予約のうえご来院ください。24時間web予約が可能です。


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